経営理念を胸に!
- 丸平木材(株) 代表取締役 小野寺邦夫
- ■所在地:本吉郡南三陸町
- ■事業内容:木材製材・加工・販売、建築資材販売
- ■設立:1966年
- ■URL:http://maruhei-wood.co.jp/
- 疲弊する地域産業を連携の力で復活させたい
- 我が社は南三陸町において、地域の木材を加工する製材所として営業して参りました。2008年に、私は「第19期経営指針を創る会」に参加し、「地域になくてはならない会社とは!?自社の存在意義とは!?」という命題を真剣に考えさせられました。
そして、疲弊する地域林業の現状を踏まえ、地域の森林組合や林業家の方々、工務店さんとも連携しながら、2008年から「南三陸杉」と銘打ち、ブランド化を目指し始めました。それぞれの立場で、それぞれの強みと熱い思いを傾けた甲斐あって、2011年3月1日、全国林業経営者コンクールで優勝し、南三陸杉は農林水産大臣賞を受賞することができました。
- 何もなくなってしまった…その時支えとなったものとは
- まさに、これからいよいよ南三陸杉ブランドを本格的に展開していこうという矢先、10日後、3月11日に東日本大震災が襲いました。南三陸の地は、70%以上の家々、工場、商店が流失し、我社も、事務所・工場・設備全てを一瞬の内に失いました。圧倒的な自然の力でした。
私は、震災後1週間、風が吹きすさぶ何もなくなってしまった工場跡地にぺたっと座っておりました。「人の社会とは、なんて儚いものなのだろう…。」と心を押しつぶされながら、痛感させられました。
そんな中、色濃く緑映える山々や生々しいほど光り輝く海に「その通りだ…。人の社会とは本当に儚いものなのだ。しかし、だからこそ貴重なのだ。今の立ち位置でやれることを精一杯頑張りなさい。」そう言われている気がしました。自分は何の為に生き残ったのか、これからの何の為に生きていくのか、震災後の極限状態の中で、透き通るほどに心が研ぎ澄まされ、心の深奥で感じたこと…それは同友会の「経営指針を創る会」で成文化した「弊社経営理念」でした。
- 皆さんへ
- 同友会は、経営の芯を確固たるものとし、また真の仲間と出会える無二の場です。是非、このかけがえのない場で、学び、実践し、共に進みましょう。
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