同友会は自社や経営者の問題、悩みの解決の道場
- 白石蔵王支部 佐久間 一志氏 サンダイ工業(有) 代表取締役社長
- 自己紹介
- 当社は平成2年に創業、今年10月で22年目を迎える社員29名の会社です。業種は主に道路工事・土木工事・一般外構工事などの施工を行っています。会社が県境にあることもあり、福島・宮城県の現場が多いです。特徴としては、高齢化が 進み担い手不足の業界の中、若い社員を中心にして仕事をしています。
- 同友会に入るきっかけ
- 入会は平成16年2月。幼なじみの友人から「絶対おまえのためになる!」と例会への誘いを受けたのがきっかけでした。当時の会社はいつ潰れてもおかしくないほどの状態、そんな中専務という立場の私がその重大さをわからず、目の前の困難に右往左往していたときでしたが、私の駄目な点や家族のことをよく知っている友人の言葉に、素直に例会に出てみようと思いました。
例会に参加して経営者の方々には、会社や自分の悩みを真剣に聞いてもらい、厳しくそして温かく助言をいただきました。参加している経営者がそれぞれに経営に対する思いを語られている姿がとても印象深く、暗く沈んでいた私にとっては、心が洗われるような感覚でした。
- 同友会での学び?よい点は?
- 例会に参加し続けることだと思います。私自身、入会はしたものの会社が思うようにいかなかったり、問題に戸惑ったりすると、月1回の例会へも足が向かない時がありました。しかし例会や同友会の仲間のおかげでそれが間違いだと気づ かされます。同友会は自社や経営者の問題、悩みの解決の道場だと言われます。課題や問題がある時こそ例会に参加する意味があると思います。その課題をテーマに議論したり、また、他のテーマの議論が解決の糸口になったり、原因のもとを知るきっかけになることがたくさんあります。各委員会活動は、それをより深く考える機会になりますし、地域ごとの活動に積極的に関わっていくことで、より地域になくては困る会社づくりにつながります。
- 同友会に入り、自社の経営は、どう変わった?
- 第16期経営指針を創る会を受け、その後代表を引継ぎました。後継した後も危機的な状況は長く続きましたし、社員に迷惑をかける場面も数多くありました。同友会で気づかせてもらったのは、経営者としての自覚と心で聴くことの大切さです。出来ない理由をつけては、相手の声に耳を傾けてこなかった私にとって、これまでの失敗の原因が何であったかを知ることができました。本気になって頑張らない社員などいません。頑張る気をなくす会社や経営者としての姿勢の問題に取り組めば、お互いのことを理解し、それぞれがやる気を発揮していけると思います。
- まだ、入会されていない人へ、おすすめの一言。
- まずは、例会に参加してみましょう。「できるか、できないか」を悩み、結果何もしないよりは「やったか、やらなかったか」が大事だと仲間からよく言われます。やったこと(実践したこと)しか分かりませんし、やったことで失敗し見えてくることの方が次につながると思います。
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