日東イシダ株式会社
代表取締役会長
鍋島 孝敏
経営者になるまでの後継者ストーリー
1995年に「採用」を目的に入会しました。当時の社員数は80名程度でしたが、会員の共同(協働)による新卒採用の活動(共同求人活動)を通してこれまでに約90名を採用し、現在では170名となりました。
同友会は自分は気づいていない様々な経営課題に出会う場です。当時の当社は「営業成績がすべて」という典型的な売上至上主義の殺伐とした人が育ちにくい会社でした。また、当時は社会の中で後継者増が確立されていない時代でもあり、「後継者としての経営者像」を見出すことが出来ず、問題の多くを他人に責任転嫁するような自分でもありました。
課題を打破すべく、「採用」を入り口に「よい会社」「よい経営者」を模索し続けて今があります。自分に課せられている経営の責任に気づき、育ちあう社風をめざし取り組んできました。
私たち地元中小企業は地域と密接な関係にあります。働く価値観が大きく変わる時代の中、社会課題(地域課題)ともいえる「地域全体で若者を育て、地域に残すこと」が使命です。同友会で自社と地域に新たな価値をつくりましょう。
東洋産業株式会社
代表取締役
玄地 学
現実を直視し、ビジョンを描く
2005年に入会しました。倒産寸前の同業他社をM&Aし経営再建を果たした後のタイミングでした。自負はありましたが、今後の方向性に迷っている時期でもありました。
契機となったのは、会社の進むべき方向性を明らかにする「経営指針」を作成したことです(活動名称:経営指針を創る会)。「先が見えない」「ビジョンが描けない」と語る私に対して、「見えないのではなく崩れ落ちる未来が待っていることは見えているよね?」「見えているのに見ようとしていないあなたの問題ですよ」との先輩経営者の言葉は、現実を直視し、ビジョンを描く決意となりました。
その後、自社事業を「総合衛生プロデュース業」と再定義し、卸売業の強みを生かした自社ブランドをつくることができました。ヒントは社会課題(地域課題)と事業を結び付けることでした。先が見えない時代だからこそ、見ようとしなければビジョンは描けません。同友会でビジョンを描きましょう。